十全歯科口腔クリニック 院長の小木曽です。
ここ最近は休日に勉強会に出かけています。
先日の日曜日には”東京オーラルマネージメント研究会”へ。
テーマは「血液がん、その対応は」。
血液がんとはやや聞きなれない言葉かもしれませんが、
白血病や悪性リンパ腫といった血液細胞のがんのことです。
血液がんでは化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植などにより、
口腔に重篤な粘膜炎を起こすことが多いです。
がんの治療をまっすぐに進めるために、口腔の管理(口腔ケア)が欠かせません。
また、治療に入る前に口腔内を治療に耐えられる状態に整えておく必要があります。
なぜなら、がんの治療では身体の免疫力が下がるため、普段症状のないところも、
爆弾が静かに爆発するように症状が現れ炎症を生じ、全身に発熱を起こすこともあります。
(口腔内が全身の発熱の原因になります)
大きな病院には歯科医師が常駐している歯科口腔外科がありますが、
マンパワーに限界があります。
そこで地域の歯科ドクターの力が必要になります。
当院は、診療理念のひとつに
”医療連携を積極的に行い、真に必要とされる歯科医療を提供する”
があります。
当院はこのような患者さんの術前術後を見守り、安全に治療が遂行できるよう手助けし、
生活の質を向上することができる、一般歯科診療所とは少し異なる
”特殊歯科診療所”としての機能も果たすべく努力してまいります。
思えば、医学部附属病院勤務時にはさまざまな患者さんとの出会いがありました。
白血病の患者さん、これから造血幹細胞移植が待っていました。
術前に炎症を起こす可能性がある親知らずを抜歯し、
その経過を伺いに病棟の無菌室を訪ねたことなど・・・
これらの私の経験を地域の方々に貢献できればと願ってやみません。
京王線東府中駅徒歩3分の歯科口腔クリニック
十全歯科口腔クリニック
http://www.juzen-clinic.jp